【桜便り】田母神買収裁判報告 鍛冶俊樹[桜H28年9月14日]
【桜便り】田母神買収裁判報告 鍛冶俊樹[桜H28年9月14日]
(10分59秒以降)
https://youtu.be/5YuAgWoHT-E
水島「はい。特集です。田母神問題です。
林「はい、軍事ジャーナリストの鍛冶俊樹さんにお越し戴きました。宜しくお願い致します。
鍛冶「はい。有難うございます。宜しくお願いします。
水島「鍛冶さんが一番ね、この田母神問題については、内部のことも、或いは、裁判のことも、よく、きちんと見ておられるんで、今日も来て戴きました。まず、私から言うより、鍛冶さんから報告戴いた方がね、いいと思うんで、現在の情況の方を、はい。
鍛冶「こちらに、ちょっと纏めて参りましたので・・・
水島「はい。
鍛冶「丁度、9月の2日ですね、田母神裁判第3回の公判がありまして、この辺から、ぐるっと、かなり、変化が出て参りました。
水島「はい。
鍛冶「5日の日には、ですね、島本事務局長の方の・・・
水島「はい。
鍛冶「第2回目の公判があり、更に、ですね、6日の日には、Tさん、Sさんに、判決が下りまして。で、9日の日には、ですね、石井被告らに、判決が出るということになっています。
水島「はい。
鍛冶「今回の裁判は、これ、全部で10人起訴されている状況なので、ちょっと、そこのメンバーも、ちょっと、これ、書き出して参りました。
水島「はい。
鍛冶「言うまでもありませんが、田母神俊雄ですね。で、島本、で、鈴木、で、ここまでは、簡単に言うと、これ、今回は、公職選挙法ですから、まぁ、買収なんですけど、買収ですから、このお金を配った方なんですね。
水島「はい。
鍛冶「で、この石井義哲以下に関しましては、これは、謂わば、貰った方ということになります。
水島「はい。
鍛冶「それで、簡単に言うと、この合計10人の中で、ですね、実は、もう7人が、大体、判決が出たということに、状況になっている分けです。
水島「はい。
鍛冶「それで、未だあとの、この、このIさんなんですけど、Iさんについては、この人は遠隔地なもんで、ちょっと裁判が滞っていますが、この鈴木新は既に判決が出ていますが、執行猶予がついています。で、石井義哲も判決が出ましたが、執行猶予で、ほぼ、この辺は、みんな執行猶予が付いている、或いは、Sさんに関しましては、ウグイス嬢をやっていた方なんですけど、この人は、もう略式起訴で、ですね、罰金刑が確定しておりまして、もう、これで終っているという形で、10人のうちの7人がほぼ終わっておりまして、この本丸は、この田母神俊雄、そして、この島本という、この二人に、今後、絞られてくるという、そういう状況にある分けですね。
水島「そうですね。
鍛冶「えぇ。
水島「鈴木被告が、被告っていうか、もう判決下りまして、確定しましたけど、1年4か月、えー、執行猶予・・・懲役1年4か月、執行猶予、5年ですね。そこから、さっき、今、表を上げて貰った皆さん。その貰った人達は大体、鈴木被告の1年4か月が最高で、8か月ですか。
鍛冶「えぇ。
水島「下は懲役8か月。それで執行猶予は全員5年ですよね。
鍛冶「えぇ。執行猶予5年です。
水島「はい。で、この人達は、基本的には、そういうものを、お金を受け取ったというものを、内容は色々ね、食い違ったところもありますけれども、少なくとも、この3人から、上の、田母神、島本、鈴木から、何らかの形で金を受け取っているというようなことは認めて判決を受けている分けですね。
鍛冶「えぇ。
水島「はい。
鍛冶「それで、ですね、ここで、敢えて言いますと、お金を配ったのは、この3名で・・・
水島「はい。
鍛冶「ここの石井義哲から下は、お金を貰った側なんですが。
水島「はい。
鍛冶「石井義哲は、判決では1年2か月なんですね。
水島「はい。
鍛冶「それで執行猶予が5年で、罰金が190万円です。
水島「はい。
鍛冶「で、190万円っていうのは、これ、貰った額なんですよ、190万。それで、ですね、全般的に言いますと、公職選挙法違反としては、今回の、この判決内容は一応、執行猶予はついていますけれども、重めなんです、判決としては。
水島「ほう。5年とかね、執行猶予。
鍛冶「えぇ。執行猶予5年も重いですし、裁判自身も、ですね、通常はですね、公職選挙法違反ではね、大体、半年ぐらいなんですよ。で、額もです、大体、1万円貰ったとかね、そういうことで、実際は、あのう、裁判になっているんですよ。ですから、金とかって言って、この190万、例えば、石井の場合、貰っているとかっていうのは、かなり重大なものでありまして・・・
水島「はい。
鍛冶「よく、このぐらいのことは、みんな、やっているよ、なんてことを言う方、居るんですけども、
水島「はい、はい。
鍛冶「そうじゃないんですね。実は、やっぱりね、かなり重大な公職選挙法違反で、これ、検察側もハッキリ、あのう、冒頭陳述で言っていましたけれども・・・
水島「そうですねぇ。
鍛冶「額も非常に大きいんですね。
水島「はい。
鍛冶「ですから、やっぱり、これは見逃すわけには絶対に、いかないということです。
水島「はい。
鍛冶「で、特に、石井以下に関して、確かに、みんな、こう、ついつい、貰ってしまったとかいうことなんですが、これ、結局、渡した側に重大な責任が、やっぱり、ある分けです。ぽんと渡されてしまったら、中々、断れないっていうことで、貰った方も、この中には、いらっしゃいますが、
水島「はい。
鍛冶「まぁ、一応、執行猶予はついていますけれども、そうは言っても、ですね、やっぱり、一応、有罪って形になっています。そこに追い込んでしまった配った側の責任というのは、やはり、今後、重大でありまして・・・
水島「はい。
鍛冶「で、ことに、この田母神、島本に関しては、今後の裁判が、待たれるという状況。しかも、問題は、ですね、鈴木新に関しては、これ、もう事実関係も全て認めているんですが、で、石井義哲も認めているんですが、この2名(田母神・島本)は未だに、これ認めていないんですね。現実にね。で、全部、ここで判決が下っている分に関しては、この判決文も全部、これ、証拠になりますので、簡単に言うと、それは形から言うと、外堀が埋められている分けです。
水島「うん。
鍛冶「もう、ほぼ、事実関係が明らかになっているにも拘わらず、これを未だに認めないでいるという形になってくる分けです。ですから、この形で行くと、反省は全くしていないことになりますから、あー、まぁ、執行猶予がつかないで、実刑になり・・・なるのではないかというような形になってきていますねぇ。
水島「はい。そういう中でね、一番、分かり易いのは、今、田母神被告、島本被告、これが、何を言い出しているかと言うと、島本被告は、ずぅっと、まぁ、黙秘しているというね。で、田母神氏は色々喋っていると。検事にも喋っているんだけども、まぁ、法廷では、また変わったことを言い出している・・・いうようなことで、まず、島本被告に関しては、この人は事務長をやっていた人なんですけれども、この人が、鈴木が殆ど、私は自分の、あのう、上司のようにね(笑)ちょっと驚くことなんですけど、鈴木会計責任者が、自分の上司のように、自分は殆ど何もやっていないし、権限も無かったみたいなね。こういうことを言い出している分けですね。はい。
それから、田母神、被告は、今度は、島本がみんな殆ど全部、やっているんだぞ、僕は、あんまり知らなかったと。それから、水島さんは・・・これは、まぁ、私にとっては、この間も、ちょっと言ったんですけども、この第3回の公判ですね。ちょっと、これを説明してくれますか。どういう風に変わったのかね。はい。私についての問題は。はい。
鍛冶「えーと、ですね、従来、ですね、この、簡単に言うと、まず、4人、この4人の中で、ですね、3人、これは、航空自衛隊出身者なんですね。これ、色々あるんで、航空幕僚長で、これ、島本さんは技術者やってましたけど、その前、航空自衛隊におられた方で、石井さんも、さん、なんて言ってもいけないんですが、航空自衛隊にいて、しょう、空将補ですね。これ、大変、地位の高いところまでいっている方で、簡単に言うと、この方達は、みんな、仲良しです、元々が。東京都知事選の前から知り合っていた方々なんですね。で、簡単に言いますと、ですね、この一昨年、ですね、2月9日に東京都知事選がありました。それで、その時の選対・・・候補者は田母神俊雄です。それで、選対本部長は、今、ここにいらっしゃる水島さんなんですね。
水島「私ですね。
鍛冶「で、その下に事務局長として島本さんがおり、会計係が鈴木さんと。こういう、まぁ、とにかく、そういう形になっていて、石井義哲氏は、簡単に言うと、この田母神氏の、一番、側近で秘書をしていたという形になっていた分けです。それで、今回の裁判の、簡単に言うと、出て来た証言で、石井氏は、まぁ、一番、この田母神にピッタリと、くっついていた方ですから、一番、よく実態を知っている人なんですね。
それで、簡単に言うと、2月9日に、裁判が、終わりまして、ですね、簡単に言うと、お金を配ったのは3月から配っています。で、これは、今回の裁判で全部、明らかになってきていますが、ところが、選対本部というのは、ですね、2月9日に解散しているんです。これは、もう、法律上、それは決まっていますから、2月9日に解散していまして、市ヶ谷に選対本部がありましたが、これも、全部、撤去されております。ですから、我々も2月9日以降は、ですね、もう、片付けかなんかをして、それで終わりなんですね。ですから、選対本部長、水島の責任は、どうなったかなんていう方、仰る方がいますが、選対本部そのものが、存在をしていません。
で、一応、資金管理団体はあるんですけども、これも事務所が実際上、無いも同じ形でして、簡単に言うと、この、鈴木が通帳を握り、島本、田母神の指示でもってお金を出していたというのが実態であった分けです。で、その中で、ですね、田母神氏は、ですね、その翌年、昨年のことになるんだけど、昨年2月に、ですね、その週刊誌で、一部、このお金の不正流用が問題化した時に記者会見をしておりまして、その時に、一つは鈴木が、全部、使い込んだんだということを、言っていて、その時に、同時に、ですね、水島氏が、ですね、『頑張れ日本』にお金を移せと要求したということを言ったんですね。
これが、それで、その時に、簡単に言うと、居た人間が石井義哲であると。まぁ、簡単に言うと、田母神、水島、石井と3人で、電車に乗っていた時に、ですね、たもが・・・水島氏が『頑張れ日本』にお金を移したらどうかという風に言ったと。それに関して田母神は『どうして、そんなことをするの』と聞いたところが、田母神の証言によりますと、そこで水島氏は、黙ったと、こういう風に言った。
つまり、あたかも水島氏が不正流用に関与しているかのように言っていたんです。ところが、この度の裁判でもって、石井義哲、この人が、正に第三者として唯一、そこで目撃していた、この目撃証言で言った言葉は、その時に水島氏は『選挙違反になるといけないから』という主旨のことを言ったんだということを、言いました。で、こうなると、発言の意味が全然、違ってくるんですね。簡単に言うと、水島氏は、あたかも、何か、資金を不正流用した・・しようとしたんではなくて、何か選挙違反になるかもしれないから、いけないから、『頑張れ日本』に新しく口座を作って、そこに移すように言ったと。水島氏は、かねてから、そういう風に主張していた分けですが、これが裏付けられた形になりました。
水島「そうですねぇ。
鍛冶「で、簡単に言うと、でも、未だに、ですね、選対本部長の責任は、どうなんだということをネットの中で言う人が居るんですね。で、これに関しては、今言ったように、選対本部そのものが存在をしていませんから、2月以降のお金の使い方、選挙後の2月9日(以降)のお金の使い方に関しては、水島氏も私も居ましたけど、全く関与のしようがなかったというのが事実で、それは裁判でも裏付けられています、完全に。今回、ですから、お蔭で、ですね、選対本部長、並びに選対本部のその他の方々に関わっていた疑惑というのが、解消される方向になってきたなというのが、今迄の出てきた判決の流れですね。
水島「そうですね。はい。今、このことだけは、水島は金に汚い奴とか、そういう妙なとんでもないキャンペーンをする人が居ますから、私は、チャンネル桜創設以来、自分の金は使っても他人様の金を利用するようなことはしないってことを、ずぅっとやってきたことなんで、一応、言っておきますと、この電車の中の話というのは、田母神氏が『頑張れ日本!全国行動委員会』の会長をやっていたと。そして、『頑張れ日本!全国行動委員会』というのは、皆さんもご存じのように口座がございます、銀行に。そして、尖閣の口座、或いは東北支援の口座、それから、もう一つ、例えば、さくら路と言って、東北に桜の苗木を植えようって、こういう各項目によって、全部、口座を分けております。だから、『頑張れ日本!』に振り込まれるものと、尖閣の為に『頑張れ日本!』が動く口座と全部、分けているんで、そういう口座を一個、作って、田母神口座っていうのを作って、やれば、管理すれば、これは『頑張れ日本!全国行動委員会』は、全国・・・政治団体ですし、それから全国組織でございますし、彼が会長をやっている分けですから、これが貴重に、管理できるってことで、どうしたらいいかって話になっていましたんで、私は、そういう提案をしました。
それに対して、こういう、ことが出たんでね、私は激怒した分けです。直ぐに私の所に来て土下座して嘘をつきました記者会見で、謝らなきゃ、俺は許さんぞと、ふざけるなということを、言った分けで、そこから、これが始まった分けですけれども、その中で、一番、面白いというかね、興味深かったのは、それから、ずぅっと、私に対する、水島怪しいキャンペーンとかね、金銭・・・なんか、尖閣の船とかね、映画とか、そういうのを誤魔化しているとか何か、色々なものをくっつけてね、水島は金に汚い奴ってことをやってきたんですけども、それも、今、一つ一つ、全部、、何て言うんですか、諸橋という人物が私のところに、そういうものを言ってきましたけど、私は、反訴しました。1千万、要求しました。慰謝料・・・名誉毀損とね、事実無根のことを、ばら撒いたってことで、そういうことをやりましたけれども、その中で、出て来たのは、さっき、ちょっと、鍛冶さんも言ってくれました、この1年間、水島非難をやっていた田母神氏が、島本批判は一切、無かったんですね。ところが裁判になって今、何を言い出しているかと言うと、全ては島本がやっていたと。島本に私は騙されたと。水島さんもお金を断ったし、断固、断ったし、知らなかったんだろうと。そういうことを、配ることも知らなかったと、こういう証言まで始めているって、いうことですよね。
鍛冶「えぇ、そうですねぇ。えぇ。
水島「これ、また、面白いのは、島本は今度は鈴木が悪いって言っている分けですね。
鍛冶「えぇ、そうですね。この順番で言いますと、ここ、今迄は、田母神は、あたかも、水島が悪いようなことを言っていたんですが、まぁ、裁判の段階になったところ、もう、段々段々、もう、証拠を突き付けられてきますから、それ、島本が、全部、仕組んだんだということになりますね。
水島「そっちに押し付け始めたんだね。
鍛冶「で、島本は、全部、鈴木が悪いと。
水島「(笑)
鍛冶「で、もう、この裁判の中で、傑作なのは、もう、この鈴木は、全然、島本の手下だったのに拘わらず、まぁ、鈴木の指示を得て、島本は金を配らざるを得なかったというような裁判で証言をし始めたんですね、もう。驚くべき話でありまして、ですね、もう、ちょっと、こんな、そんなことまで泥試合をやっていると。で、しかも、航空自衛隊の・・・3人が航空自衛隊で、まぁ、私も航空自衛隊出身で、もう恥ずかしくてしょうがないんですけども、ですねぇ、もう、この際、はっきりとして、こういうことをさせないと、いけないと、まぁ、我々選対本部も疑われている分けですから、もう明らかに全部、徹底的に解明をして戴きたいというのが、もう、本音ですね。
水島「そうですね。それで、これ、やっぱり、政治的に、ちょっと、これ、私もミステリーのシナリオを書いてきたんで分かるんですけど、多分、ですねぇ、島本は、勿論、鈴木が自分の部下ですから、その部下に従ってやったっていう風にね、じゃないと思いますね。それは、分かっていると思います。分かっていて何故、やるかって言えば、それは田母神氏を脅かしていると。言っちゃいけないことを言うんじゃないぞと。鈴木を、じゃあ、鈴木に、俺は言われてやってたってことは、じゃあ、鈴木を命令していたのは誰なんだと。田母神を脅かしていると。まぁ、こういう、ですね、何だか知らないけど、醜い、それこそが、今、現実として、裁判の中で争われているってことで、私も、10月末ぐらいになると思いますけども、えー、証人として、告発人の代表ですから、証人として、立ちたいと考えております。っていうことで、はい。それで、鍛冶さん、これ、せっかく出て貰ったんで。はい。
鍛冶「はい。えー、それで、ですね・・・
林「メールマガジンのご紹介ですね。
鍛冶「私は、まぁ、航空自衛隊に居た関係で、軍事ジャーナリストでありましてね、メールマガジン、『鍛冶俊樹の軍事ジャーナル』というのを配信しております。まぁ、インターネットで『鍛冶俊樹の軍事ジャーナル』と検索して戴けますと、どなたでも、無料で、あのう、読むことができます。購読無料、受付中です。
国際情勢等、幅広く分析しておりますので、宜しくお願いします。
水島「はい。ということで、時間が無くなりました。今日は、有難うございました。
鍛冶「(礼)
林「有難うございました。
水島「今日は、以上です。
一同「(礼)