サンカの真実 三角寛の虚構
筒井功
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出版社
文藝春秋 |
東日本・九州では農具の箕づくり、西日本では竹細工、川魚漁などを生業とする漂白の民・サンカ。かつて朝日新聞社時代にサンカを知った三角寛は、サンカに関する著作を多数発表し、その独特な伝記ロマンの虚構世界が一世を風靡したことから、サンカの実態に関しては誤った認識が広まってしまった。
サンカの実態とはいかなるものであったのか。真実を求めて、厳しい差別を受けてきた元サンカの家族を訪ねる。足かけ6年、20家族60人との取材・交流を通じて、三角寛の虚構を暴き、サンカの真実を照らし出す。