中国から日本企業は撤退せよ
宮崎正弘
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出版社
阪急コミュニケーションズ |
中国で発生した「化粧品重金属混入事件」。これは、日本が導入したポジティブリスト制度に対する中国の“仕返し”であったと言われている。結局、中国側の主張は根拠不明で、チャイナリスクをこれ以上なく明快に証明したものであった。これに限らず、中国に進出した日本企業には、次々と罠が仕掛けられているのである。海賊版が蔓延し、裁判所は国内の模倣企業の商標登録を認め、あらゆる場面で役人の裁量が幅を利かせる。
日本企業よ、それでも中国市場に未練がありますか?
【内容】
中国企業も中国から逃げ出している
第1部 中国一辺倒の時代は終わった
・中国進出企業の惨状を点検する
・外資に仕掛けられるドラゴン・トラップ
第2部 中国進出が無駄になる、これだけの理由
・繁栄の裏にひそむ現実を見よ
・公害輸出大国への道
・中国の宗教模様
・「反日」とその後の政治状況
・北朝鮮を植民地化?
第3部 中国がダメなら次はどこだ?
・アジアの巨象、インド
・人気のベトナム、穴場のラオス
・今が進出のチャンス、ミャンマー
・南アジアの国々
・資源の宝庫、中央アジア
・モンゴル経済は離陸できるか?
エピローグ「海賊版」と金融犯罪は消えず