危機の思想
柴山桂太、中島岳志、東谷暁、藤井聡、富岡幸一郎、中野剛志、原洋之介
|
出版社
NTT出版 |
東日本大震災はフクシマ原発のメルトダウンをも惹起しつつ、戦後の日本文明を危機の臨界線まで連れ出した。この「3.11大震災」を文明論の視野で解釈し、国家論の方向で解決することを目指す。近代文明が持つ危うさに警鐘を鳴らしてきた論者たちが、この「危機の本質」を真正面から問いなおす。
【内容】
序 私はこの震災をどう受け止めたか(西部邁)
第1部 大震災が日本人に突きつけたもの
1.文明の危機と世界観の転換(佐伯啓思)
2.文明の真冬に備え(柴山桂太)
3.トポスを取り戻せ(中島岳志)
第2部 文明にたいする被害か、文明による被害か
4.技術狂が文明を没落させる(西部邁)
5.「文明」への憎悪(東谷暁)
6.「技術」と「覚悟」(藤井聡)
第3部 日本沈没を止めるために
7.「復興」は如何にあるべきか(富岡幸一郎)
8.復興という名のショック・ドクトリン(中野剛志)
9.「我欲を洗い流す」復興論を(原洋之介)