【桜・ニュース・ダイジェスト 第55号】
番組クローズアップ!!
日本人が見直すべき “Made in Japan” の価値-小林敏博氏に聞く
報道ワイド日本 11月7日(水)号
[キャスター] 伊藤哲夫 ・ 鈴木邦子
[ゲスト] 小林敏博 (株式会社グロウアップ・ジャパン代表取締役)
月刊『WiLL』12月号の記事にもあるとおり、コンピューター部品の製造を中国の
[キャスター] 伊藤哲夫 ・ 鈴木邦子
[ゲスト] 小林敏博 (株式会社グロウアップ・ジャパン代表取締役)
月刊『WiLL』12月号の記事にもあるとおり、コンピューター部品の製造を中国の
工場で行い、その事業を通して日中間の文化の違いを実感されたという小林敏博
氏をお迎えし、日本人が見直すべき「ものづくり」の在り方や “Made in Japan” の
価値などについて、お話を伺いました。
現場を知る中小企業経営者だからこそ語れる、率直且つ歯に衣着せぬそのお話
は、毎日を懸命に生きる普通の人々の姿など見えていないであろう政治家たちに
こそ聞かせたいような含蓄に満ちています。
番組より、その内容の一部をご紹介致します!
現場を知る中小企業経営者だからこそ語れる、率直且つ歯に衣着せぬそのお話
は、毎日を懸命に生きる普通の人々の姿など見えていないであろう政治家たちに
こそ聞かせたいような含蓄に満ちています。
番組より、その内容の一部をご紹介致します!
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小林)
中国幻想に踊らされる事なく、とにかく今は、日本の中で、中国製の低コスト商品
中国幻想に踊らされる事なく、とにかく今は、日本の中で、中国製の低コスト商品
と競争するのではなく、ちゃんとした価値を持った物を自らが生み出して、しかも、
それを海外に販売していく。
こういう道を選ぶのが良いと思うのですよね。
日本人自身が思っているよりも、日本の値打ちというものがあって、そのことを
こういう道を選ぶのが良いと思うのですよね。
日本人自身が思っているよりも、日本の値打ちというものがあって、そのことを
思い出してはどうでしょうか? と。
鈴木)
例えば、それはどのようなことでしょうか?
小林)
今でも、日本の工業製品というのは、クオリティという意味では超一級なんですね。
例えば、家電などで言えば、海外経験のある方ならわかるはずです。
日本の商品性というのは、頭1個どころか、2~3個抜けてるわけです。
例えば、家庭の主婦が「こんなのあったらいいなぁ」と話していたら、半年後です
鈴木)
例えば、それはどのようなことでしょうか?
小林)
今でも、日本の工業製品というのは、クオリティという意味では超一級なんですね。
例えば、家電などで言えば、海外経験のある方ならわかるはずです。
日本の商品性というのは、頭1個どころか、2~3個抜けてるわけです。
例えば、家庭の主婦が「こんなのあったらいいなぁ」と話していたら、半年後です
とかに、それが出来ていたりするわけです。
この商品性を生み出す能力というのは抜群なわけです。
一方、アメリカなどでスーパーマーケットなどを見てみると、確かに大きいです。
この商品性を生み出す能力というのは抜群なわけです。
一方、アメリカなどでスーパーマーケットなどを見てみると、確かに大きいです。
商品が山積みしてあります。
ですが、よく見てみるとアイテム数がとても少ない。
同じような品物がたくさん並んでいるだけなのです。
例えば、歯ブラシなどは “カバの歯ブラシ” みたいなのがたくさん並んでるで
ですが、よく見てみるとアイテム数がとても少ない。
同じような品物がたくさん並んでいるだけなのです。
例えば、歯ブラシなどは “カバの歯ブラシ” みたいなのがたくさん並んでるで
しょ!?(笑
日本の歯ブラシ売り場に行けば、非常に細分化された商品がズラッと並んでいる
日本の歯ブラシ売り場に行けば、非常に細分化された商品がズラッと並んでいる
わけです。
固い、柔らかい、年齢毎、色々です。
アメリカの建物などを見ても、遠くから見ると一見立派そうに見えるわけです。
近づくと安普請というのが目立ちますよね。
そもそも、部屋の中のコンセントが真っ直ぐに付いているのを、私は見たことが
固い、柔らかい、年齢毎、色々です。
アメリカの建物などを見ても、遠くから見ると一見立派そうに見えるわけです。
近づくと安普請というのが目立ちますよね。
そもそも、部屋の中のコンセントが真っ直ぐに付いているのを、私は見たことが
ありません。
なぜか、曲がって付いている…何で真っ直ぐ付けられないのだろう…? と、思い
なぜか、曲がって付いている…何で真っ直ぐ付けられないのだろう…? と、思い
ますよね。
確かに、機能的には、曲がって付いていても問題はないわけです。
ですが、絵画と同じで、四角の平面に真っ直ぐ取り付ける、と日本人ならごく普通に
確かに、機能的には、曲がって付いていても問題はないわけです。
ですが、絵画と同じで、四角の平面に真っ直ぐ取り付ける、と日本人ならごく普通に
思うわけですよね。
彼らはそういうことは思わないようですね。
ですから、そのような、日本人は当たり前のように思っていても、何気ないような
彼らはそういうことは思わないようですね。
ですから、そのような、日本人は当たり前のように思っていても、何気ないような
ことが、海外においては物凄い価値を持つ。
このことに気が付けば良いと思います。
伊藤)
中国などでは「品質管理」どころではない。
このことに気が付けば良いと思います。
伊藤)
中国などでは「品質管理」どころではない。
「品質管理」の観念すらない。と。
小林)
そういうものはないです。
小林)
そういうものはないです。
そういう文化ではありませんから。
中国と日本を比較するのがそもそもの間違いで、まったく異質の文化・歴史を持った
中国と日本を比較するのがそもそもの間違いで、まったく異質の文化・歴史を持った
人たち同士がやってるわけですから、これをうまくやっていこうと思うと、知恵が要り
ますよね。
やはり、その根底というのは教養です。
知性がないとケンカになるのは決まってますよ。
ただ、彼ら中国人にそういう知性があるのか? というと、非常に心許無い…。
残念ながら、日本もそうなりつつあるのです。
安倍さんが「美しい国」と言いましたが、あの言葉の“行間を読む”ことが出来た人が
やはり、その根底というのは教養です。
知性がないとケンカになるのは決まってますよ。
ただ、彼ら中国人にそういう知性があるのか? というと、非常に心許無い…。
残念ながら、日本もそうなりつつあるのです。
安倍さんが「美しい国」と言いましたが、あの言葉の“行間を読む”ことが出来た人が
どれだけいたのか?
安倍さんが何を目指したのかを理解できた人がどれだけいたのか?
皆、それがわからないのですよ。
批判を承知であえて言えば、よく「国民はバカではない」などと言われておりますが、
バカなのです。
自らもバカだということを、ハッキリと自覚しなければいけない。
どうして、これほど知的レベルが落ちたのか。
我々自身がよく考えないといけませんね。
安倍さんが何を目指したのかを理解できた人がどれだけいたのか?
皆、それがわからないのですよ。
批判を承知であえて言えば、よく「国民はバカではない」などと言われておりますが、
バカなのです。
自らもバカだということを、ハッキリと自覚しなければいけない。
どうして、これほど知的レベルが落ちたのか。
我々自身がよく考えないといけませんね。
…(略)…