敵兵を救助せよ!
惠隆之介
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出版社
草思社 |
1942(昭和17)年2月27日~28日にかけて行われたスラバヤ沖海戦は、米英蘭の連合軍艦隊に大損害を与え、日本海軍の大勝利に終わった。戦闘の後、日本海軍駆逐艦「雷」は敵潜による雷撃の危険を冒して波間に漂う英兵の救助を行い、422名の人命を救った。「雷」の甲板上では、救助した英兵の手当をするもの、重油まみれの体を拭いてやるもの、食料やたばこを与えるものなど、敵兵をいたわる光景が見られたという。
存命の日英関係者の証言と、「雷」の艦長・工藤少佐の人柄を通し、日本の武士道精神の真髄を見る。
【内容】
序章 日英海軍のきずな
第1章 工藤俊作の生い立ち
第2章 海軍兵学校
第3章 日米間に暗雲起きる
第4章 日・米英戦争の序曲
第5章 開戦
第6章 スラバヤ沖海戦
第7章 駆逐艦「雷」の最期
終章 敗戦後の工藤