【巻頭エッセイ】
「那覇地方検察庁へ与ふる書」
日本文化チャンネル桜代表 水島 総
前略
本日、那覇地方検察庁によって、我が国の歴史に消し難い汚点が
記された。
一日本国民として、満腔の怒りをもって、中国人犯罪者に対する那覇
検察庁の「処分保留」なる釈放に、強く抗議をする。
同時に、今、生きている私たち日本国民だけでなく、墓の下に眠る
無数の日本人先祖になり代わり、この国辱行為に断固抗議する。
検察官は、今回の行為が、主権侵害の領海侵犯であり、公務執行妨害
行為であることを熟知していた。
にもかかわらず、この中国人船長を釈放した。
この犯罪者は、政治的「寛大な処分」に対して、感謝するどころか、中国
に戻って、日本に謝罪と補償を要求している。
諸君は、記者会見で、処分保留とした理由について「わが国国民への
影響や、今後の日中関係を考慮した」と述べた。
中国ビジネスで金儲けが出来なくなると文句を言う一部国民におもねり、
中国への従属関係の道を拓く「高度な政治判断」なるものに、諸君は
司法を屈服させたのである。
上級機関からの指令とは言え、それを公然と記者会見の場で述べた
ことは、法治国家日本の根幹を自らの手で崩壊させ、三権分立の日本
国家の上位に「中国共産党」が在ることを認めたのである。
今回の行為は、日本国がこれまで築き上げて来た「法による正義」への
信頼と、司法制度と検察制度に対する国民の信頼を裏切る行為であり、
我が国の自由と民主主義に対する重大な挑戦である。
最近の厚生労働省局長文書偽造事件における検察官の証拠改竄など
の不祥事よりも、千倍、万倍も罪深い行為である。
また、日本国と日本国民への許し難い裏切り行為であり、叛逆、売国
行為である。
腰抜け外交しか出来ない民主党政権からの「命令」とは言え、それに
屈従した検事総長をはじめとする最高検は厳正にその計り知れない
責任を負うべきである。
よく「万死に値する」という言葉があるが、それでも足りない。
最もそうであるべき日本検察が、勇気も正義も国を思う心も無い、結局、
臆病と事なかれ主義の腐った木っ葉役人集団に過ぎないことを、諸君
たちは見事に日本国民と世界の人々に曝してくれた。
また、武力と金による脅迫と横暴を続ける中国に対して、道義と平和を
求める世界最古の国日本に、毅然たる態度を期待していたアジアの国々
の失望と落胆は、いかばかりのものか。
今回の行為は、将来のアジアの平和と安定を脅かす行為でもある。
諸君たちの情けない姿勢と惨状を、日本人の先祖と、検察の先輩たちは、
泣いているぞ。
靖国神社の英霊はどのような思いで諸君らを見つめているか。
本日、日本の正義と勇気が死滅した。
もはや、諸君に、法における不正や不法行為を糺す「検察行為」の資格
など全く無い。
売国、亡国の道の先駆者として、諸君を私たち日本国民は永久に忘れ
ない。
この平成二十二年九月二十四日を国辱の日として、決して忘れない。
巨悪と戦う事の出来ない弱虫と臆病者に、何を言っても無駄なことは
分かっている。
こういう者たちは、なにかと理屈をつけ弁解し、逃げるだけだ。
ただ、最後にお願いしたい。
もし、恥という感覚が少しでもあるなら、日本人として潔く身を処していた
だきたい。
もし、わずかでも日本人としての誇りがあるなら、
検察官としての誇りがあるなら、
少なくとも、全員辞表を提出し、
腰抜け政府と上級機関への
無言の抗議の意志を示していただきたい。
以下、諸君とは正反対の立場に立つ日本人の言葉を贈る。
「正道を踏み国を以(もっ)て斃(たお)るるの精神無くば、
外国交際は全(まった)かる可(べ)からず。
彼の強大に畏縮し、円滑を主として、曲げて彼の意に順従する時は、
軽侮を招き、好親却(かえっ)て破れ、終に彼の制を受るに至らん」
『西郷南洲遺訓』 一七より
草々
平成二十二年九月二十四日 夜
水島 総