【巻頭エッセイ】
「時は逝く、しかし……」
日本文化チャンネル桜代表 水島 総
先月、名著「大東亜戦争への道」の著者中村粲先生が所長を勤めて来ら
れた昭和史研究所が、中村先生の体調や諸般の事情で、閉鎖解散という
ことになった。
そのお知らせと会報誌「昭和史研究所會報」の終刊に寄せる小文を依頼
された。
昭和史研究所の活動は、戦後、GHQが陰に陽に続けて来た「東京裁判
史観」の洗脳工作に対し、敢然と言論戦を挑んだ画期的な活動だった。
中村先生は、マスメディア、とりわけ我が国唯一の公共放送局NHKの、
東京裁判史観に基づく偏向歪曲した番組制作に対しても、抗議活動を
興し、「NHK報道を考へる会」を結成し、裁判闘争、デモ、NHK受信料
拒否運動等を展開されて来られた。
現在、NHKに対して行われている一万三百人の原告団による「NHK集団
訴訟」も、いわば中村先生が先鞭をつけられたものと言える。
その中村先生の「昭和史研究所」が閉鎖解散となる。単なる一研究所の
閉鎖だけでは無いものを私は感ずる。
降る雪や 明治はとほくなりにけり 久保田万太郎
平成の御代になってから、様々な人々が政治経済の「空白の二十年」と
言って来たが、この「空白」は昭和の御代まで残っていた古き良き日本の
最後の残滓を消去させていくものだったような気がする。
昭和史研究所の会報の終刊に寄せた一文を引用しておく。
昭和史研究所會報終刊に寄せて
水島 総 (日本文化チャンネル桜代表)
時は逝く、何時しらず
柔らかに陰影してぞゆく。
時は逝く 赤き蒸汽の
船腹のすぎゆくごとく
(北原白秋「雪と花火」より)
昭和史研究所と会報の終焉を聞き、心に浮かんだ詩句である。
無人の船のごとく、しんとした静寂の中、還らぬ祈りの海に出てゆく
軍艦を見送るように、昭和史研究所の皆様を見送らせていただく。
勝ち負けや損得などは度外視して、静かに自らの運命を引き受け、戦い
に赴き、斃れていった人々だけが、人と人の世の凄さ、素晴らしさを本当
に教えてくれるのかも知れない。
しかし、同時に、政治や経済の不平など語らず、黙々と家族の為に働き
続けるネクタイ姿の平凡なサラリーマンの心奥にも、今は意識下に眠って
いるが、秘かに、微かに、たぎっている日本人の(大和)魂のあることも、
私は知っている。
草莽崛起はそこから始まる。
「草の根」が単なる穏やかで平凡な大衆だと考えるのは大きな間違いで
ある。
彼等が立ち上がる時のエネルギーは、まことにラジカルで大胆不敵な
ものとなる。
私がこの事で何度も思い起こすのは、雪の降りしきる首都の風景である。
昭和十一年二月二十六日未明、首都東京において決起した将校と兵士
たちに降る雪である。
私はその雪の風景と兵士たちの思いを想像する。
あの日、先行きの分からぬまま、不安と微かな希望と決意を胸に、まるで
運命に殉ずるように、雪の降りしきる中に決起し、行軍し、雪の首都を
占拠した将校と兵士たち……。
近衛歩兵第三連隊、歩兵第一連隊、歩兵第三連隊、野戦重砲兵第七
連隊らの兵士たち。
その朝、兵士たちも雪を見て、殺害されることになる斎藤実(内大臣)、
高橋是清(大蔵大臣)、渡辺錠太郎(陸軍教育総監)も雪を見ていたろう。
そして、天皇陛下もまた、同じ雪をご覧になっていた。
降りしきる牡丹雪を眺めながら、陛下と共に、彼等は見えない日本の
行く末に思いをはせていたのではないか。
初夏の光の中で風に揺れる若葉を眺めながら、冬の雪の首都を想像
する。
やがて、寒い不安な冬がやって来ると。
やがて、ネクタイ姿のサラリーマンが不穏な思いに駆られる冬の夜が
来ると。
菅直人首相が、誕生した。
国歌「君が代」を嫌い、歌わなかった男が、我が日本の首相になった
のである。
天皇陛下御在位二十周年の式典が執り行われる中、居眠りをしていた
男が、我が日本の首相となったのである。
事態は鳩山民主党内閣誕生よりも深刻である。
「平成維新・尊皇討奸」のスローガンが、現実的な姿になっていく予感が
微かにする。
その前に、私たち草の根草莽が為すべきことはある。
腐り切った政財界の現実を打破していくには、世界最古の国日本の
歴史と伝統と文化を本当に大事にしようとする政治勢力の大同団結と
結集である。
私たちは六月九日(水)、その最初の呼びかけと国民運動の開始を
東京・砂防会館で宣言する。
イベント情報でも掲載されているが、大事なことなのでこの欄でも
お知らせしておく。
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いよいよ六月九日!救国へ!保守大同の一大潮流形成へ!
全国草莽は砂防会館へ総結集を!!
いよいよ六月九日、参院選挙を前に新たに発足した反日・日本解体
「菅内閣」への痛撃第一弾の狼煙が上がります。
「頑張れ日本!全国行動委員会」は、東京都千代田区・砂防会館にて、
日本保守大同の一大潮流を形成すべく、真正保守の諸党派、団体に
集まっていただき、参院選後の政界再編を視野に入れた大きな保守の
「大風」を巻き起こそうと考えております。
国民草莽の手で、私たちの生まれ育った祖国日本を救おう!
救国へ!
全ての日本草莽は、全国各地から草莽崛起して東京・砂防会館へ!
日本保守の強固な自由の砦を共に築かんことを!
■ 草の根の手で日本を救おう! 6.9 『救国』 全国国民総決起集会
日時 : 6月9日(水) 17時30分 (16時30分開場)
※ 開会時間が1時間繰り上がりましたので、ご注意ください!
場所 : 砂防会館別館 シェーンバッハ・サボー
登壇予定 [順不同] :
平沼赳夫(たちあがれ日本 代表)
山田宏(日本創新党 党首)
安倍晋三(創生「日本」会長)
古屋圭司、下村博文、衛藤晟一、山谷えり子、中山恭子、西田昌司、
稲田朋美、義家弘介、中山成彬、西村眞悟、赤池誠章、牧原秀樹、
田母神俊雄、小堀桂一郎、井尻千男、加瀬英明、すぎやまこういち、
百地章、藤岡信勝、西岡 力、荒木和博、増元照明、藤井厳喜、
三輪和雄、西村幸祐、小山和伸
ほか 政治家、文化人多数登壇 (6月5日現在)
進行 : 水島総、高清水有子
主催 :
頑張れ日本!全国行動委員会(会長・田母神俊雄)
草莽全国地方議員の会
日本文化チャンネル桜ニ千人委員会有志の会
ご連絡先 :
頑張れ日本!全国行動委員会 TEL 03-6419-3900
↓案内チラシはこちら
http://www.ch-sakura.jp/sakura/nationalsalvation0609_flyer.pdf
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※ 6月9日に向けて展開中です!(全日程 雨天決行!)
■ 民主党糾弾! 『救国』 緊急国民行動
登壇予定 [順不同] :
水島総、三輪和雄、藤井げんき、永山英樹、松浦芳子
ほか 地方議員等
6月7日(月)
11時00分 議員会館前 街頭演説
15時00分 議員会館前 街頭演説
6月8日(火)
11時00分 議員会館前 街頭演説
15時00分 議員会館前 街頭演説
6月19日(土)
13時00分 「渋谷」駅ハチ公前広場 街頭演説
15時30分 「横浜」駅西口 街頭演説
↓案内チラシはこちら
http://www.ch-sakura.jp/sakura/nationalsalvation0605-19_flyer.pdf